【失敗しない老人ホームの選び方】Ⅲ.入居してから後悔しないために (7)その他
7)その他
元気なときの食事がおいしいのは当然。通常の食事がNGになった場合のメニューは?
現在、ホームの食事は昔と比べて格段に美味しくなりました。
かつては一部の高額ホームでしか対応されなかった、セレクトメニューやバイキング等は珍しくありません。特養ですら、刺身もてんぷらも普通に献立のひとつとして定番化しています。
入居者の生活の楽しみの内、食事が占めるウェイトは大きいため、是非見学時には食事を食べる事をお勧めします。
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いわゆる「治療食」については給食会社の各社の力量によって差が出てきます。単に食材をカットする「刻み」はもちろん、見た目が通常食と比べて違和感のない「ソフト食(やわらか食)」はどこまで対応可能か確認します。自立型ホームの場合は、この治療食に全く対応できないケースもあります。また、給食会社の委託ではなく、自前で調理する場合は、本分野のノウハウが無いこともあるので、「通常の食事がとれなくなった場合に、どのような対応をしてくれるか」を聞いてみましょう。
地域に開かれたホームかどうか
近年は、地域交流という名の下、高齢者住宅と地域の高齢者の交流や接点が持てるようなハードが求められています。地域との接点を継続することのメリットはあるものの、いわゆる住宅に不特定多数の人が出入りするのに抵抗を感じることもあります。
ところで、近隣のホーム同士はたとえライバル会社であっても、互いに情報交換をしているものです。場合によっては、お客さんを紹介し合うケースも珍しくありません。一方で、こうした同業の輪に全く入ってこない事業者もあります。情報開示に閉鎖的なホームが多く、優良なホームではあまり見られません。ホーム間で、名前が上がって来ないところは注意した方が良さそうです。